ひとり部屋



一人だけしかいないはずなのに
感じる視線
恐怖心と共に生まれる安心感
ふと頭をよぎるある笑顔
自分の身体の冷たさを手でなぞりながら
思い出した様にオーディオの電源を入れる
悲恋曲が頭に響く
その場に居たぬいぐるみを投げ飛ばし、拾い、抱き締める
自分でも何がしたいのか
何を求めているのかわからず
涙がこぼれ落ちた
悲恋曲が自分に似た境遇を歌い始め
余計惨めな気持ちになり
自分の肌を噛みながらただただ泣いた
天井を仰ぎ
呂律の回らない舌で
せめてここでだけは貴方を想っていいでしょ?
と 問い掛けた
誰も答えないと知りながら
何度も問い掛けた

ここは自分だけの場所で
自分が世界の中心だから
自分が一人でいる限り
何をしても咎められたりしない
ここでは
ここでだけは
自分は絶対の自由

だからせめてここでだけは
貴方を想っても許されるはず
外では常に気を張って
人に知れぬよう気を配ると誓うから
きっとこれからも失敗したりもするけど
貴方には気付かれないようにするから
許して









あとがき

この詩も不安定になった時に書いたと思います。
詩と言うよりは叫びですね。