声が出ない
今まで何度も歌ってきたのに
あたしの声が出ない

最初は、言われるまで気付かなかった
でも、大好きな女性歌手の高音が
明らかにすっと出ない
仕方がないから男性歌手の歌ばかり歌っていたけれど
最近あんまり歌ってないんだ、と自分で言ってはっとした

あたし、歌ってない

全く歌ってない訳じゃないけど
以前の様に部屋に籠って音楽ばかり聴いていた時代に比べれば、
その差は歴然としていた
あの頃は、楽しい時も悩んだ時も
ずっと音楽を聴いていた

だから、当時の歌を聴くと、
悩んでいた事や好きな人を思いだす事がある
一つ一つの思い出にテーマソングがあるような感じなのだ

最近、周りの空気も柔らかくなって
もう大丈夫だって思ってたけど

あたしきっと本当は大丈夫じゃなかったんだ
心のどこかでまだ辛いんだ
そう思うと涙が出てきた

いつか、あたしはあたしに戻れるかな









あとがき

カラオケで発覚した(当時の自分にとって)衝撃の事実を日記のような詩にしたものです。
過去の自分に大丈夫だと言ってあげたいです。