トンボ



ぶぅん、と音がした

見ると

トンボが窓にぶつかって

ぶんぶん羽を動かして

外に出ようとしていた


透明なガラスに

何度も何度も小さな体をぶつけていた


どうしてそこまでして外に出たいんだろう?

出ても出なくても

どうせ死んじゃうのに


窓の外は初夏とは思えぬ程の暑さ

中は涼しいが五月蝿い空間


どうしてトンボは前者を選んだのだろう?


必死に体をぶつけているトンボは

あの青空に何を求めていたんだろう?




帰り道

トンボの群れが風の中で揺れていた


少し、切なくなった





あとがき

はじめてサイトにUpした詩です…ぎゃー恥ずかしいっ
書いたのはおそらく2年前かと思われます。