子供の声が聞こえる―――





「あなたってつくづくロマンチストねー!」
「悪かったわね、メグ」
「それよりも!続きを聞かせて!」
「うん。私はやっぱり初めては好きな人とがいいの!
 今がこういう世の中だからこそ、余計にそう在りたいのよ」
「私もできたらその方がいいなあ。でも、ステージに立つようになればパトロンの方といずれ…」
「そうよね、クリスティーヌはいつかプリマドンナになるんだもん」
「じゃあ尚の事早く済ましておいた方がいいんじゃない?」
「そんな事ないわ」
?」

「女は純潔を守ってこそ価値があるのよ」








4.もはや戻れない








時計を見ると3時半を回っている。
昔の夢を見た所為で、こんな時間に目覚めてしまった。
私はまだ重い瞼を持ち上げ、天井を見上げる。

あの夜から丸2年が経ち、私は17歳になった。
変わってはいない。
私はあの日の私のまま。
歌と踊りが好きな唯のコーラスガール。
クリスティーヌの友達。


だが変わったものも在った。


ふと、体に不快感を感じた。
自然に下半身に手が伸び、まだ閉じている蕾に触れる。
ゆっくりと呼吸しながら、中指を差し入れる。
「ふ…んっ………はぁ…」
体の疼きを鎮める為に一心に指を動かす。
しかし細く短い指では限界があった。
ベッドの中で私の体は満足できずに、ひたすらと行為を続ける。
まるで、底無しに求めてしまう、快楽そのものを暗示しているかのように。

「惨めな光景だな、
怪人は苦笑しながら、私のベッドに歩み寄った。
毎度奇術のように現れる彼には本当に感心する。
が、彼は私に手品を見せに来たわけではない。
「誰の所為だと思ってるんです?」
私が愛想笑いを向けると、怪人はまたも苦笑し、目隠しを差し出した。
「お前の所為だろう?」
私は言葉を受諾するように、目隠しを受け取り、装着した。


怪人は私から下着を剥ぎ取ると、
前戯をする時間すら惜しむかのように自らを挿入した。
自慰をしていたとはいえ、十分には濡れてはいなかったらしく、
硬く侵入者を拒んでいた。
突然な痛みに身体が強張る。
「息を、吐け」
一瞬戸惑うが、この状況から脱したい私は湿った息を吐いた。
力が抜かれ緩んだ蕾に雄が埋め込まれていく。
  「あぁっ」
怪人は奥まで侵入した後、
本能的に前後に動き始める。
その頃には既に痛みはおぞましい程の快楽となっていた。
まるで宴のように互いの下半身をぶつけ、腰を振り、喘ぎ、
時を忘れて陶酔した。


こんな風になってしまったのはいつからだろう。
あれ程恐怖と憎悪の対象でしかなかった怪人を身体が求めるようになってしまったのは。
どれだけ心が拒絶していても、身体が求めてしまう。
2年間、幾度も抱かれたこの身体は、
もはや快楽なしではいられなくなってしまった。

絶望とは裏腹に、蕾はキツく雄を咥えこむ。
乱暴に奥を突かれ、悲鳴かも嬌声かも分からぬ声が出た。

私の感じる快楽は『切ない』という感情に酷似していた。
怪人に膣内を擦られ、突かれる度に胸がおかしくなるのだ。
それが本当に快楽なのか、それとも切なく感じているのかなど分からない。
私が分かっているのは、
それを今この時貪り続けているという事だけだ。


徐々に怪人の動きが早くなると、私は何も考えられなくなっていた。
最奥に抉るように押し付け、怪人は自らの因子を吐き出す。
一身に欲望を受けて私もまた達した。



この関係もまた、肉欲の限り底無しなのだろうか。

そんな言葉が頭を掠めた。






あとがき

絡みはとても書き辛いです;(文才無
次とその次の話も絡みの予定です;;
ううっ頑張ります。。。




To be continue...












Back || Home||